2013/12/13

第三回オープンゼミ

12月11日に、本年度最後のオープンゼミを開催しました。
わざわざ三田キャンパスまで足を運んで下さった二年生の皆さんは、
本当ににありがとうございました。
今回も、多くの二年生に参加していただき、
オープンゼミを開いた甲斐があります。

オープンゼミは今回で終了となってしまいますが、入ゼミについては、
第三回説明会やこちらのHPなどで随時、情報発信していきます。

オープンゼミに参加してないことが、入ゼミに不利に働くようなことは
一切ございませんので、
都合がつかず参加できなかった方や、当ゼミの存在を最近知った方も、
ぜひ選択肢の一つとして、当ゼミをご検討下さい。


以下、第三回オープンゼミの内容になります。

①グループディスカッション1
「日本の大学教育を改善する施策は何か?」
企業、教授、学生の三者の利害関係により負のスパイラルに陥っている
日本の大学教育を改善させ、
学生にとって大学の授業に参加することが合理的な選択となるような施策とは何か、
について話し合いました。

②グループディスカッション2
「観光戦略としてのカジノの是非」
日本でカジノを運営する際に一般的に想定される、メリット、デメリットを踏まえたうえで、
雇用という観点で見たときにどのような影響を与えうるのか話し合いました。

③卒業論文中間発表
DSGEやカオス理論を応用した、日本の失業率の分析に関する卒業論文の
途中経過が報告されました。
また、キャンパスにおける女子学生が所属するコミュニティに与えるインパクトを
理論として組み立て分析を行うなど、
経済学の可能性に挑戦する内容の研究についても紹介されました。

2013/12/05

第二回オープンゼミ

先週に引き続き、昨日もオープンゼミを開催致しました。
前回よりもさらに多くの二年生が参加して下さり、ゼミ生が圧倒される程でした。
三田キャンパスまで足を運んで下さった皆様誠に有難うございます。

尚、来週12月11日(水)にもオープンゼミを行います。
こちらが最後のオープンゼミです。
もちろん、まだ参加されてない方に来ていただきたいのですが、
既に参加されている方も、また当ゼミの違った一面が発見できると思います。
ぜひ来週もご参加下さい!

来週も時間は同じですが、場所が異なるのでご注意ください。
南校舎477教室で行います。
前回よりも広い教室なので、余裕があると思います。
途中入退出も自由ですので、奮ってご参加下さい。

以下、昨日のオープンゼミの内容です。

①輪読
大学生のアルバイト経験とキャリア形成」関口倫紀
どのような特性を持ったアルバイトが、またどの程度のアルバイト時間が、
学生のキャリア形成にプラスの影響を与えるのかについて、
経済学的視点から分析を行った論文になります。
発表では、インターンなどその他活動の効果について検討を加えました。

②グループディスカッション1
「最低賃金引き上げは、反社会勢力を減らすか」
人間は論理的な思考に寄らなくても、感情的に意思決定することで
結果的には合理的な行動がとれているのではないか、
という仮定がアメリカのギャングを扱った研究を基に提示された上で、
上記のテーマについて話合いました。

③グループディスカッション2
「女性の職場での活躍を促すために、もっとも望ましい施策は何か?」
議題提示のプレゼンテーションでは、現行の政策で推し進められている
「育休3年取得」というアプローチの有効性に対する疑問を投げかけた上で、
他の施策の例として、諸外国で積極的に取り組まれている
「父親の育児参加を促す政策」に関する情報が紹介されました。

2013/11/28

第一回オープンゼミ

昨日、本年度第一回目のオープンゼミを三田キャンパスで行いました。
期待を上回る、非常に多くの二年生の参加に、ゼミ生一同大変嬉しく思いました。

来週12月4日も、同様の時間、場所で行いますので、
昨日参加された二年生も、まだ来られていない二年生も奮ってご参加下さい。

毎回、全く違った内容になりますので、一回参加されただけでは
太田ゼミの雰囲気を正確に知ることは難しいかと思います。

ぜひ、複数回参加されることをおススメ致します。


以下、昨日のオープンゼミの内容を紹介します。

①輪読…担当者がいずれかの論文や著作を選び、その内容を分かりやすく噛み砕いて発表します。また、担当者独自の視点で気になった点等を深堀りし、その内容を共有することで、ゼミ員全体で意見を交わし合い、議論をさらに深めていきます。

【使用した文献】
ジョブ・サーチ理論にもとづく雇用政策のありかた」二村博司
 発表では、マッチング理論の中で指摘されているミスマッチの問題を解決する手段について具体的な検討を加えていました。

②グループディスカッション…担当者が一つのテーマを設定し、グループ毎に話し合い一つの答えを導き出します。
「採用方法の検討:面接or筆記試験?」
面接と、筆記試験という採用方法のメリット、デメリットを踏まえた上で、
特定の求める人材を確保する為に、最も適した採用方法の検討を行いました。

③グループディスカッション
「『日雇い派遣』の禁止を再び解禁すべきか否か?」
現在禁止されている、30日以内の派遣会社を介した雇用契約が、
今後解禁されるべきかどうかについて話し合いました。



グループディスカッションには二年生にも参加していただきます。
専門知識を問うような内容ではありませんので、率直な意見を積極的に発信してください。
太田ゼミでは常に積極性が求められるので、その雰囲気を実感していただければと思います。

2013/11/27

三田祭論文

太田ゼミ8期生による論文を公開いたします。

今年は、三田祭論文コンクールに向けて、
以下の三つの論文をグループに分かれて作成してきました。


JQF導入による雇用の流動化:DSGEで見る失業の長期化対策の在り方

2020年東京五輪の経済影響評価:CGEモデルを用いた経済効果の測定

雇用制度改革による高年齢労働力活用の検討:75歳への定年引上げの提言



このように論文を公開する理由は一重に、
次の代のゼミ生にはこれらの論文を軽く蹴散らすような論文を作成して欲しいからです。


稚拙ではありますが、
どの論文も分析を行い客観的な事実を導き出すことを試みています。

そのような分析の無い論文は、
いくらその作成に多大な時間と労力が捧げられていようと、
学術的な価値は1ミリもありません。

研究会である限り、我々は学問を追求する立場にあります。
従って、100%の自己満足を味わうためにゼミ活動を行うことは、
当ゼミでは許されません。

当ゼミに限らず、研究会への所属を志望する1,2年生は、
ぜひこのことを一つ心に置いて頂きたいと思います。



2013/10/23

10/23 本ゼミ

秋学期スタート以来、本ゼミでは基本的に、
三田祭論文コンテストに向けた研究の内容を中心としたゼミ活動を行っています。

具体的には、
各グループが研究内容とその進捗を、
プレゼンテーションを通じてゼミ全体に共有し、
それを聴いた他のゼミ員が、
・説明不足な部分
・論理構成の穴、矛盾
・必要な視点の欠如
を指摘し合うという形で進めています。


時間の制約もあるため今後は、
これまでの研究内容を収束させ、筋道を明確化し、
論文という形に落とし込むことに力を入れます。

次週の本ゼミでは、
一通り完成させた論文の評価、再検討を行う予定です。

2013/10/05

第二回入ゼミ説明会




第二回入ゼミ説明会は本日、三田キャンパスにて午後から行われます。
個別ブースの設置教室は111教室にございます。
前回と場所が異なりますのでお気をつけ下さい
ゼミ生一同皆様を心待ちにしております

 

以下、104日に日吉にて行われた日本生命保険相互会社寄附講座 「経済学で考える人生設計:勉強・家庭・キャリアの選択」に出席された二年生に向けた、外ゼミ代表によるメッセージになります。長文ですが、ゼミでの活動の参考までによろしければご一読ください。

※あくまで個人的な見解になります

 

さて、昨日の寄付講座に出席され、太田ゼミに興味を持って頂いた方もいるのではないでしょうか?実は私は履修していないのですが、ゼミの担当教員が授業を行うという事で好奇心が湧いてこっそり授業に忍び込んでいました笑

 

「あれ?ゼミ生なのに担当教員の授業って珍しいの?」って鋭い方は思われたかもしれません。そうなんです、太田ゼミはかなり珍しいゼミで、教授は一切講義を行わず学生が主体となって授業を行うため、教授から示唆や助言を頂く事はあってもまとまったレクチャーを受けた事がないんです(希望すれば講義形式にする事もできます)

寄付講座は内容そのものはゼミでやっている事と似ていますが、ゼミではあえて教授と学生の立場を逆にしています。ゼミ生が登壇者として毎週授業を0から設計し、太田聰一教授や他のゼミ生へプレゼンテーション等を行っています。沖永賞、エコノミスト賞を受賞され、労働経済学の重鎮と呼ぶにふさわしい太田教授はもちろんのこと、日本経済学会で発表を行ったゼミ生も4年には在籍していますので、毎週担当者はプレッシャーにもまれながら内容を詰めていきます

 

ともあれ天才肌の太田教授、久しぶりの授業に緊張していましたね笑

あれだけ実績のある方でも講義って本当に難しいんだなーと思いました。私もゼミで発表側に回ると、いかに教える事が難しいかを痛感します

 

ところで皆さんは講座の内容についてどう思われましたか?キャリア設計という題目で皆さんの人生にも大きく示唆を含む内容だったと推察しますが、人それぞれ納得出来る部分と納得できない部分があったと思います。キャリアに画一的なモデルも正解も無いので、その感は一層強いのではないでしょうか?

 

私は現在就職活動を行っているので、納得できない側面の方が今日は多かったと感じています。経済学で考えるという題目の設定上、大枠で抽象的な視点に議論が傾倒しがちなのですが(これは経済学者に共通する傾向です)、私達一人一人のキャリア「設計」を考える際にマクロだけではなくミクロな側面、加えて戦略的・交渉的な(相手ありきの)コミュニケーションの要素も重要になってきます

 

ニートが何であるか、という現状分析や定義ももちろん大事なのですが、おそらく多くの聴衆が聞きたかったのはその裏にある「ニート・フリーターというケースから示唆される、自分達一人一人のキャリアの優位性を守るための手法」なのではないでしょうか?どうすれば「攻める」キャリアを作れるのでしょうか。グローバル化が進むと所得格差(=チャンスの格差)が広がるという原理がありますし、現状では日系企業の多くは組織をグローバル化するか否かという課題に直面しています。そういう中で何が私達のキャリアの主体性を保障するのでしょうか?

 

代わりのいない尖った人材になる事ではないでしょうか?いわゆるレアカード。それが頭の良さや偏差値ではない「優秀さ」の土台だと私は考えています。したがって投資財としての新卒者という今回の授業のキーメッセージには、上記の考えや終身雇用の崩壊という事実から私は半分しか納得しませんでした。育てやすい人材はある程度求めていても、平均的すぎる人材は機械で代用される。個性を殺す事を強要する世の風潮こそが現代ニートを生み出しているという自分なりの仮説です

 

理論には慣性と時差がつきものです。投資財理論は高度経済成長期みたいに、ベルトコンベア式に教育機関と企業が協同して人材を配給する世相(おおげさに言えば国家プロジェクト)では説明がつきますが、国家、企業、人材、教育機関等が同じベクトルをなしていない現代ではミクロ的なレアカードの捉え方の方が私にはしっくりきます。新卒でも中途でも同じです

 

ところが思い切ってレアカードの仮説を認めても、全員が生まれたときからレアカードなわけではありません。したがって普通のカードでもレアカードに見せなければいけない。だからいわゆるセルフマーケティングや営業力のある(教養と言う人もいます)人材にチャンスが集中する。すごい実績がなくても、自分自身をうまく企業に売り込める人が強い。これがキャリアの戦略的な側面です

 

具体的にこのレアカードに見せる手法ですが、実績や人脈(strength of weak tiesも新興経済学の研究分野です)を作る事もそうですが、小賢しさも必要です。就職活動でも競争的な企業の選考に勝ち残るのは、学生時代に起業していたとか世界一周をしたとかいう学生だけではなく、そういった能力を持っている人が多いです。労働経済の理論や統計上の数字からは見えませんし、本当に些細な事ですが、何も実績や結果だけではなく夢やビジョンを持つ事も自分と相手の魅力を差別化するカードです。そしてその潜在的な積み重ねが、キャリアの差をマクロ的に生んでいる

だったらせめて冷めた学生にはなってはならない。ビジョンは持とう。そういう気づきを講座から得ました

 

ダラダラと冗長な私見を並べて申し訳ありませんでした。しかし私達のゼミではこういった議論を各自がゼミに持ち込んでぶつけ合う、という魅力をお伝えできればいいなと思いこの場をお借りしました

自分達の意見に自信を持ち議論を積極的に行いたいと考えている皆様は、太田ゼミへの入会を是非検討してみてください。より多くの方が太田ゼミに興味を持ち、説明会・選考に参加して頂ければ幸いです。ご縁があれば是非一緒に勉強しましょう!

 

2013/09/22

インゼミ

9月19日(木)に、三田キャンパスにて
同志社大学、橘木ゼミとのインゼミを行いました。

お互い論文コンクールに向けて進めてきた研究内容を
中間発表としてプレゼンテーションし合い、
質疑応答を通じて、論理構成の欠陥や考慮すべき視点の不足など今後の課題を発見する。
というのが、本活動の位置づけとなります。

当日は、昼過ぎから夕方にかけて、
各ゼミ3グループずつ交互にプレゼンテーションを行いました。

 尚、当ゼミのプレゼン内容は、以下の三つになります。
・「雇用創出における2020年東京五輪の可能性」
・「生涯現役国家”日本”への道のり」
・「JQFの導入による雇用の流動化~DSGEで見る失業対策の在り方」

お互い労働経済学のゼミ同士ということで、
これまでのゼミ活動で培ってきた知識や考え方を十分に発揮し、
質疑応答の場で活発な意見が生まれていました。
その点は橘木先生からもご評価いただき、
このインゼミが、大変意義のある活動になったことを実感しました。

ただし同時に、
どのグループも、まだまだ詰めの甘さは目立ちました。
これからさらなる努力が求められることも、紛れの無い事実です。

本活動で得た刺激を糧に、
それぞれが見据える論文コンクールに向けて、
限られた時間の中、精一杯頑張りたいと思います。

また、
ゼミ活動の後には、太田先生、橘木先生も交えて交流会を行いました。
初めて顔を合わせる者同士でしたが、
関西、関東の学生間の交流という貴重な出会いを大いに楽しみました。


今回のインゼミの為に、京都よりお越し下さり
橘木先生、ゼミ生の皆さま、本当にありがとうございました。

2013/09/14

夏合宿

9月11~13日、2泊3日の三年生による夏合宿を終えました。

三田祭論文コンクールに向けて、
三年18名が3グループに分かれ、議論を進めていきました。

労働経済学は「働く」という、全ての人の生活に密接な主題を扱う学問であるからこそ、
直観的な意見も生まれやすく、全員が活発に議論に参加している様子が見受けられました。

しかし一方で、
企業や個人といった個別主体を扱うがゆえに、
分析をする上での学部生という立場の限界も強く感じました。
我々ゼミ生がいかにして学問的な意義のある研究を行うことができるのか。
難しい課題ではありますが、精一杯の成果を出せるよう、
合宿後も引き続き研究に励んでいきたいと思います。


また、
同志社大学、橘木研究会とのインゼミもすぐに控えています。
当研究会としては、三田祭論文の中間報告をする予定です。
お互い切磋琢磨できる有意義な場にできるよう、準備を進めていきます。

2013/07/11

7/10本ゼミ

7月10日、今学期の最終ゼミが行われました。
内容は先週と同じく、4限にディベート、5限に輪読を行いました。



 ディベートでは、「日本型年棒制の導入」を賛成反対に分かれ、議論の対決をしました。
賛成反対どちらの主張も簡単に崩せないものが多く、
年棒制のメリット、デメリット両方を見直すきっかけとなりました。

・一年という比較的長い期間で給料を決定する
・成果が賃金決定に反映される
という年棒制の二つの性質を正確に整理して理解することが、議論のポイントになっていました。



 輪読では、三年の槙村、山口、前田が以下の論文を持ち寄り、プレゼンテーションを行いました。

「日本の労働市場の変貌と地域経済-労働と地域の地理学-」(富樫幸一、2002)

地域と労働という、別々の分野で扱われがちな二つの主題を、
まとめて取り扱うことの意義が主張された論文となっています。
プレゼンテーションではこのテーマに関連し、
地域の雇用の受け皿としてNPO法人に焦点を当てました。
NPO法人の、地域密着性や高齢者などが活躍しやすいという性質を根拠として挙げています。
一方太田先生からは、
地域の雇用を見直す上で、若年層の都市への流出を防ぐ手段を
見つけ出すことの方が重要性が高いとの指摘がされました。



今学期の授業としてのゼミは今回で終了となりますが、
夏期休業中には、同志社大学橘木ゼミとのインゼミやゼミ内勉強合宿も予定しております。
また、三田祭論文に向けてグループ毎に集まり、研究を進めていきます。

2013/07/04

7/3本ゼミ

7月3日のゼミでは、
4限にディベート、5限に三年生による輪読を行いました。

輪読では、椿、土井、及木がプレゼンテーション通して以下の論文を要約し、議論の発展を試みました。

数学学習と大学教育・所得・昇進」(浦坂、西村、平田、八木、2002)

数学学習が個人の仕事や学業のパフォーマンスに影響をもたらす可能性があることを、経済学部出身者のうち数学受験した人、してない人のデータを利用した実証分析により明らかにしています。
しかしこの研究においては、数学受験を選択する人たちが、もともと備えている素質の影響は排除しきれていませんでした。
また、この論文では数学学習が親の学歴の影響を相殺することから、「階層相続」を避ける手段になるという主張もなされています。
この点に関して太田先生からは、
「親の属性が子に与える影響として、IQなどの遺伝的な要因は無視できない。もし、数学受験を選択することに、先天的な知能の影響が働いているとすれば、数学受験の有無が親から受ける影響の効果を吸収したために、親の学歴の影響が解消されたように見えたにすぎないかもしれない。」
との指摘がありました。


ディベートでは、「採用試験で企業が学歴を問うことに賛成か、反対か」というテーマで、
4つのグループに分かれトーナメント形式で対戦しました。
論理性や主張を分かりやすく正確に伝える力、根気など
あらゆる能力がディエートでは試されることをゼミ員一同実感しました。
また、初めてのディベートということで改善点も多く見つかり、
公平かつ勝敗の決めやすいゲーム設計の必要性を感じました。
ディベートは今後も続けていく予定です。

2013/06/27

6/26本ゼミ

6月26日のゼミでは、
4限に今田、須山、大塚が論文の要約とその議論の発展をプレゼンテーションしました。
扱った論文は以下の通りです。

フェイスブックが大学生の採用活動にもたらす変化」(石田秀朗、2012)
最近耳にするソー活について、包括的に議論を展開した論文になります。

本文では、就職活動にソーシャルメディアを利用することで、
学生側にも企業側にもメリットがあるという主張がなされ、
プレゼンテーション自体もその主張を支持する内容となりました。
ソー活によって、今まさに求められている「情報社会を生き抜く能力」が判断できること、
さらに、ソー活の一般化はそういった能力の底上げにつながること
をメリットとして強調してくれました。

また、5限は「次回の入ゼミ方法をどうするか?」についてグループディスカッションを行いました。
このディスカッションでは、三年生が議論した結果を、
目的の妥当性とそれを達成するための方法の妥当性を基準に、
4年生が評価し、グループ間に順位をつけるという試みがなされました。

2013/06/20

6/19本ゼミ

6月19日のゼミでは、3年生が二つの論文を持ち寄り、プレゼンテーションを通じて内容の要約、議論の発展を行いました。

・石毛、上野、松田:「スポーツ活動と昇進」(大竹、佐々木 2009)
スポーツ経験が業務上の昇進に有利に働くのか、ある自動車メーカーで行われたアンケート調査のデータを基に、実証研究を行った論文です。この論文に関連し、昇進に影響を与える要因として外見の善し悪しについても触れ、ビューティープレミアムの話にまで議論を発展させました。

・下野、田才、筒井:「College Admissions and the Stability of Marriage」(D.Gale;L.S.Shapley 1962)
大学への入学や結婚における最適な組み合わせを達成させるための新たな枠組みを紹介しています。2012年にノーベル経済学賞を受賞しており、大変ホットな研究テーマと言えます。


なお、本投稿が2013年度最初の活動報告になってしまったことを、深くお詫び申し上げます。
本年度のこれまでの活動に関しましては、本ゼミのTwitterの方で触れています。

よろしければこちらをご覧ください

2013/04/18

学会発表のお知らせ

昨年末より駒沢大学講師江口允崇先生との共同研究が開始された当研究会2012年三田祭論文の後続研究「日本の構造的失業と需要不足失業の推定」が,日本経済学会2013年度春季大会にて発表させて頂くはこびとなりましたのでここにお知らせいたします.

日時:2013年6月22日(土) 大会プログラム1日目午後の部15:00~17:00
場所:富山大学 A34
内容:既存のUV分析に代わる新しい失業構造理論の紹介,及び日本経済での推定

詳しくは下記のリンクから大会ホームページをご参照下さい.

日本経済学会2013年春季大会1日目 - 午後の部

2013/03/10

2013年度新規入会者の応募締め切りに関して

3/9,B日程出願者57名の中から厳正な選考を行い,11名の新規入会者を決定しました.A日程合格者7名とあわせ,合計18名を正式な新規入会者とすることになりました.内訳は男子11名,女子7名です.

重ねて申し上げますが,今回選外となってしまった皆様に関しましては,当研究会として人格や能力を否定するようなものでは決してなく,たまたま当研究会で2年間活動していく上の適性が低いのではないかと「判断された」だけに過ぎません.我々の判断が絶対的に正しいなどということはなく,選考の一回性という限りにおいてご縁がなかっただけのことです.

また,新規入会を許可された皆様に関しましては,結果的に選外となってしまった新3年生が55名にのぼることを鑑み,自主自立の精神性にのっとって意欲的にゼミ活動に取り組んで頂きたいとゼミ員一同強く感じております.

以上,A日程・B日程の両選考結果をもちまして,太田聰一研究会2013年新規入会者の募集は締め切らせて頂きます.数多くのご応募,本当にありがとうございました.

2013/03/05

入ゼミ試験B日程について(3)

3/5午後,B日程出願者全員のメールアドレス宛に試験当日の詳細と事前課題の内容を送信させて頂きました.念のため当HP上でも同様の内容を掲載しておきますので,ご確認頂けた方は担当のアドレスまで確認した旨の返信をお願いいたします.

①B日程試験当日の流れについて
<日時>
3月9日(土) 9時に三田キャンパス集合(当日はスーツでお越し下さい)
教室に関しましては経ゼミホームページをご確認ください.

<試験方式>
9時15分~12時30分
1次面接(グループ面接)
1グループ5人程度で、3つのブースを回って頂きます。
ここで20人程度に絞らせていただきます。

13時30分~18時30分
2次面接(個人面接)
1次試験合格者のみの実施となります。

<合格発表>
19時頃掲示にて発表
合格者の学籍番号を掲載したメールでもお知らせします。

<注意事項>
合格者はその後歓迎会を行いますので,19時以降も予定をあけておいてください。

②事前課題について
以下にあげるテーマについて面接で質問するので各自調べておいてください。

課題を設定した理由は,この度の入会希望者数が想像以上に多く、全ての人と個別面接(2次面接)をする時間が取れなくなったためです。そこで、短期間でどれだけ密度の高い努力を重ねることができるのかという潜在能力を,皆様自身に担保して頂こうと思います.また,面接当日は課題発表後から当日にいたるまでの数日間で何時間課題と向き合い,勉強したかを自己申告して頂く予定です.

これらをわかりやすく言い換えれば,「一時間あたりの努力の密度を定性的に計測しよう」というのが本課題の最大の目的です.

いずれの課題も確実な正解や模範解答は存在しません.従って,「これだ!」と確信のもてる回答を用意できるまでありとあらゆる角度から徹底的に考え抜いて頂きたいと思います.面接では,皆様の回答に対して様々な指摘を入れながらお一人お一人と実際に議論させて頂き,皆様の努力の量,密度,質を総合的に検討させて頂きたいと思います.
何卒、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

(1)震災雇用
3.11によって被災地では大きく失業率が上昇しました.自然災害によって生じた失業問題に特有の構造的課題を挙げ,それを解決するための政策を提示して下さい.また,その政策を実施した際に予想される問題点を複数挙げ,各問題点を解消するための政策的スキームを提示して下さい.

(2)高齢化
高齢化の加速によって生じている日本の社会保障制度上の構造的課題を一つ挙げ,それを解決するための政策を提示して下さい.また,その政策を実施した際に予想される雇用にまつわる問題とそれを解消するための政策的スキームを提示して下さい.

(3)女性労働力
女性労働力が経済社会で積極的に活躍することに対する自身の立場(賛成か反対か)を明らかにし,その根拠を提示して下さい.賛成の場合,女性の雇用量が増加するような政策を一つ挙げ,その政策が有効であると考える根拠と,政策実施時に予想される問題点及びその解決策を提示して下さい.反対の場合,女性の雇用量が減少するような政策を一つ挙げ,その政策が有効であると考える根拠と,政策実施時に予想される問題点及びその解決策を提示して下さい.

以上です。

2013/03/04

入ゼミ試験B日程に関して(2)

3/4,B日程出願者の皆様の願書を頂きました.来たる試験日に向け,当ホームページ上でも順次出願者向けの情報を更新して参りますので,随時ご確認頂ければと思います.

当日の教室や合否の発表時間など詳細に関しましては,近日中に頂戴しました願書に記載されてある皆様のメールアドレス宛に送信します.今回は過去最多の志願者数ということで,選考も長丁場となることが予想されます.9日は終日予定を空けて頂きますよう,ご理解のほどよろしくお願いいたします.

2013/03/03

入ゼミ試験B日程に関して(1)

3/2,A日程出願者16名の中から厳正な選考を行い,7名の新規入会者を決定しました.

A,B両日程あわせて20名程度の新規入会者を予定している都合上,B日程に関しましては13名程度の募集を行う予定です.選抜方法は面接のみで,成績表提出は不要です.また,B日程では志望動機を深くお聞きするといったことはしません.

個別で対応してほしいことやご質問などございましたら,

kk10191019 [at] livedoor.com

までご一報下さい.( [at] を @ にかえてご入力下さい )

2013/02/06

入ゼミ試験A日程に関して

2/5,A日程出願者の皆様の願書を頂きました.来たる試験日に向け,当ホームページ上でも順次出願者向けの情報を更新して参りますので,随時ご確認頂ければと思います.

当日の教室や合否の発表時間など詳細に関しましては,2月下旬を目処に,頂戴しました願書に記載されてある皆様のメールアドレス宛に送信します.当日は皆様お一人お一人とお話させて頂く都合上,長丁場となることが予想されます.終日予定を空けて頂きますよう,ご理解のほどよろしくお願いいたします.

2013/01/09

三田祭論文・受賞に関して

太田聰一研究会は,提出論文「震災対応の雇用システム理論〜DSGEで見る災害雇用政策の在り方〜」にて2012年度三田祭論文コンクール・銀賞を受賞しました.

ご支援を賜りました江口允崇(慶應義塾大学)先生,太田聰一(慶應義塾大学)先生をはじめとする皆様には,この場を借りて厚く御礼申し上げます.

頂きました賞金は,全額太田ゼミ新3年生のために用いさせて頂きます.

【リンク】


1/9本ゼミ

本日は2012年度最後のゼミが行われました.内容は以下の通りです.

■土屋「オーケストラについて」
オーケストラの存続可能性についてのプレゼンでした.労働経済学の観点から,賃金の水準に関する議論がなされました.

■佐藤「モチベーションについて」
労働者のモチベーションに関するマズローの5段階欲求理論に基づくプレゼンでした.